TRPG千夜一夜話　その7　コラム：吸血鬼


今回はリプレイでは無しにちょっとしたコラムです。
その題材は世界でも有名なモンスター吸血鬼(ヴァンパイア)です。
世界中には面白い事に吸血鬼を本格的に研究する人なんかもいるが、
ここではそんなに深くは掘り下げないからね。

本格的に知りたい方は書店にて幻想・伝承コーナー辺りに行くと吸血鬼
関連書があると思うのでそちらを参照にする事。

でわでわ、始まりですー。

吸血鬼を一般に知らしめたモノは何と言ってもこの小説でしょう。
ブラム・ストーカー「ドラキュラ」も１つおまけにこれも付けとけ。
レ・ファニュ「吸血鬼カーミラ」この２作品。
どちらも文庫で出てます。

こっれらに加え、今の吸血鬼のイメージを植え付けたのが映画ですね。
クリストファー・リーが好演した吸血鬼ドラキュラです。
撫で付けた髪に威風堂々とした姿、黒スーツに黒マントって出で立ち。

これがどう転じたのか貴族風になっています。
バンパイアハンターDではそのもの吸血鬼＝貴族となってるし。

あ、いやいや貴族のイメージが付いたのはドラキュラ(人物の方ね)の
元となった15世紀に実在したブラド・ツェペシ通称「串刺し公」の為
ですな。危うく忘れるとこだった(汗)
この人物が治めてた土地がルーマニアのトランシルバニア地方だった為
ドラキュラ、しいては吸血鬼の故郷がこの地になったんです。

出典が何かは忘れたのですが、古典と言うか伝承みたいなのの吸血鬼
ってのは現在のとは違い、どちらかと言うとゾンビみたいなのだった
そうである。
みすぼらしい死人のような姿で夜中に徘徊し、人の生き血を好む。
ってな感じだったそうな。
加えて言うと、この吸血鬼像ってのはスラブの伝承がルーツだとか。

でも、一体どこで伝承と実在の人物の話がミックスされたんでしょうね
ぇ？謎だなぁ。
その後はキリスト教の影響を受け、現在のイメージは固まったみたい
ですけどね。
キリスト教は他国の土地神様とかを悪魔化するのであんま好きでないな
ぁ。あれに出て来る悪魔の多くはキリスト圏外の神様が大多数だ。

現在ではTVゲームやらでデータ化までされてしまってる訳だが吸血鬼
も結構色々と種類があるみたいです。
大体、こんなイメージですよね？

・夜に活動し、美人な処女の生き血を好む。
・姿は全身黒づくめ。顔は青白い。
・鏡に姿が写らない。
・地を吸われた者は吸血鬼となり、吸った者のしもべとなる。
・コウモリ(＋霧もある)に変身する。
・日の光、十字架、聖水、ニンニクに弱い。
・殺すには日の光で灰にするか、寝てる時に胸に杭を打ち、首を切る。
・灰を集めて血を加えれば蘇生する。

その他にはこんなものがあるんですよ。
・オオカミ(+霧)に変身する。コウモリ化とは別種。
・普通の水も苦手。
・弱点が日光のみ。要はキリスト教圏じゃないんでしょう(マジ？)
・銀の十字架で出来た弾丸に弱い(これじゃ狼男だ)
・吸血して吸血鬼になるのではなく、種族として存続してる。
・銀の武器、魔法の武器でしかダメージを与える事が出来ない。
・人を魅了する事が可能で、一種の催眠術が使える。
・レベルドレインする。
・自己修復能力がある。

まー、こんなもんかしらね。

実在する生き物で血を吸うのは、血吸いコウモリ(家畜を襲う)に蚊、
蚤、ヒルくらいですかね？
どれも素手でやっつけれるし可愛いもんです(そうか？)

これからもどこかの誰かが新しいヴァンパイアのイメージを作り上げ、
それ以降の歴史では常識化されるんでしょうかねぇ？

思いっきり駆け足で吸血鬼を紹介してみましたが、どうでしたか？
って言われても困るんだろうけど(苦笑)

今後もちょっとしたモンスターをピックアップしてコラム化してみたい
と思います。